into interstella burst/小林レント讃6/渡邉建志
 
全部好き。だから冒頭。

家のドアは手前にあいてしまう
もやとひかりが忍び入ったあと
腕のほそい案山子があらわれた
朝から「『チュードクシャ月報』デス。
なんて黄ばんだ冊子を差し出すものだから
青いパジャマのぼくはしごくなんとなく
案山子の濃い両の瞳に
にほんゆびを突き立ててしまった

案山子の言葉がカタカナなのがいい。それに、「僕」はひどいことにしごくなんとなく攻撃するのだ。

ほかに、「舌の奥にのっけてごっくん」のリズムとか、「初公開映像ですぅ! の馬鹿馬鹿しさとか、たまんない。いちいち声が聞こえるな。

「ぼくは十六
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