浸透と破水/キキ氏の作品について/渡邉建志
 
か。耳学問をなんでも使いたがるのはいけませんね。

そしてぼくの感覚では、からだコンシャスなものを書くのは女性が多く、認識コンシャスなものをかくのは男性が多い。だが、かならずしもそうではない―男性でも足の甲(たぶん引用部の「甲」は足の甲のことだと思うんだけど、手の甲だと思う人もいるかもしれない)について書く人はいるだろう。女性でも認識について書き続ける人もいる。よしあしの話ではない。

ぼくのなかで認識コンシャスの最左翼が小林レント氏だとすれば、からだコンシャスの最右翼がキキ氏になる―最左翼なんて言葉はないんだろうけれど、ここでは左脳と右脳の左と右を借りている―するとレント作品は右脳的じゃ
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