同情 つめたい秋の朝の ラッシュアワーの停車場前 がつがつとパン屑をついばみ せはしげに まばたきして うずまく ?、灰、緑の 鳩の波に ひとり 背に 首をうづめて うごかぬ おまへ セピアいろの 鳩よ。 あゝ わらっておくれ うたっておくれ せめて みなにまじって わたしを安心させておくれ。 (いろがちがふからといって なにも おそれずとよいのだ。) 主よ 一羽の鳩のために 人 [次のページ] 次 グループ"フレージストのための音楽" 編 削 Point(2)