詩想 ?2/黒乃 桜
こんな事で死ぬと決まっている寿命が延びる気もしないし、それを聞いて正直に顔を洗っている自分もなんだか嫌だ。
「何かむかつくよな」
鏡の中の自分に話しかけて、はぁぁ、とまた深い溜息を零す。
タオルで顔を拭きながら、さっきのあいつは何だったんだろうか、とまた思い返してみる。
ただ、そう言われただけなのに。何故か妙に心に引っかかる。
また会ってしまいそうな気がする。根拠とか、もちろん無い
「・・また、会えるよな・・?」
鏡の中の自分が、小首を傾げた。
次の瞬間鳥肌が立つ勢いの気持ちの悪さを覚え、由夜は持っていたタオルを床に投げ告げた。
「馬鹿か!俺は恋する乙女か!落ち着け俺ッ!落ち着けーっ!」
夜中にもかかわらず大声で叫びまくり、一瞬でも乙女が入った自分を罵り続ける由夜であった・・。
+ + + +
わーい乙女ー
まだ続きます(´Д`*)
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