月夜野に咲く華の様に/漣 風華
月が揺れたように
見えたんだ
きっと君が近くに
来たんだね
君が帰るまで
僕はずっと泣いていました
全身を硬直させて
僕はずっと震えていました
想い合えた筈なのに
傷つけ合って
君が吐いた暴言は
君の叫びだった
陽が月を燃やして
月が泣いていた
きっとあの泪も
君のものなんだね
僕を待って
君は泣いていたんだね
僕の心に君が居ないから
君は震えていたんだね
笑い合えた二人なのに
傷つけ合って
君の歪んだ微笑が
君の最期だったね
月夜の公園に
君の泪が
見えなくなった私が居た
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