面接(14)/虹村 凌
 
隠せば?」
「何で?」
「何でってお前…」
「別に欲情するような身体じゃないでしょ?」
「いやそうでも無いけど」
「へぇ」
「な、何だよ」
「なーんでもない。お水、頂戴?」
 俺は女にペットボトルを投げてよこした。灰皿から吸いかけのセブンスターを抜き取り、火をつける。夜の窓辺で、全裸で煙草を吸う男と女。絵になってるなら、別に何でもいいかも知れない、と思った。別段、周囲の住人と付き合いがある訳でもないので、誰かがチクったりする心配も無いだろう。俺か彼女のストーカーがいたら、話は別だが。まぁそんなことも無いだろう。
 ペットボトルの水を飲み干した彼女は、その中にマル
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