超真理男兄弟[場面1−3]/国産和風モモンガ
ると、トラックの中央、ちょうど、一六〇〇メートルリレーのバトンゾーンの中心あたりにバス停はある。トラックが出来た後にどこからか持ってこられたものなんだけど、今ではトラックよりも先にそこにあったみたいに陸上部の下級生が利用している。虫食いになったトラックを、箱に引き手と車輪をつけてお尻に穴をあけてそこから白墨が出るようにした装置(名前が分からない)で復活させるためだ。箱に引き手と車輪(中略)装置を二台背中合わせにして、二人でちょうどバス停のところから、相手と鏡になるように線を引くときれいなトラックが描ける。時折二〇〇メートルではなくなる。上級生の中距離走のタイムがドーピング的に向上する。陸上部の顧問
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