俳句の非ジョーシキ/佐々宝砂
 
、また空白の効果を使えなくするものなので、やめたほうがいいと思います。五七五の区切りではない部分に空白を開けると、読者に間をおかせて読ませる効果があります。たとえばこれは私の川柳ですが「海底が盛り上がる あれが曾祖祖父」。「盛り上がる」のあとにわざと間をおいてます。多少字余りの句なのですが、五七五ごとに空白を入れることは可能で、入れてみると「海底が 盛り上がるあれが 曾祖祖父」になります。空白をどこに入れるかにより、読んだ感じがずいぶんちがうはずです。

3.句またがり
「句またがり」は、俳句に五七五ごとの空白を入れる習慣があると使えないテクニックのひとつです。具体例としては私の俳句「渡り廊
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  グループ"俳句の非ジョーシキ(トンデモ俳句入門)"
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