絵に描いたような朝/佐々宝砂
 
小鳥たちの声で目覚める山小屋
まだ春は浅く
遠い山々は冠雪している
あなたは今日も野鳥保護のために
でかけるという
朝の食卓には
熱いコーヒーとトースト
そして朝露に濡れたバラの花束
のはずだったのだけれど
ごめんなさい
咲き誇るパラを摘むのは
私にはできなかった
だから造花を飾っておくの
野鳥を保護するように
バラの花も野においておくわ



Pakiene名義で発表すべきもの。

   グループ"ポエムス(パキーネ詩編)"
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