状況 / 五月の痛み/beebee
 



思いついたら
机に頭をぶつけてみることだ。
硝子板を敷いているので
本当に
ゴツン ゴツン 
と音がする。
就職を前にした
五月の終わりの夜の硝子の感触が
心地良いだろう。
しかし それだけでは
痛みは脳髄に至らない。
硝子板とその下の机を
ぶち破るように しかし
突き抜けるつもりで、
自分の頭を 思いっきり
真空に突っ込むように、
突き破り
向こうへと
届くように、
硝子板に 頭を
ボール投げしなければならぬ。

貫通しろ!

硝子板を抜ければ
机を落下するのは容易だ。


**学生時代の雑記を修正しています。
   グループ"傷口(自虐、暗闇)"
   Point(7)