魚(サカナ)の眼/beebee
 



魚の眼が
ぼくの手の平に現れ、
それは
皮膚に潜り込み、
皮膚と皮膚の間に棲み、
無機的な視線を
四囲に向ける。
いつも
悲しい蒼い色をして、
時々は涙を垂れ、
喜びもせず、
笑いもせずに、
それは見ている。
瞬きもせず。

   グループ"傷口(自虐、暗闇)"
   Point(3)