夏 日/beebee
決定された明暗。
アパートの影はくっきり糊づけされ、
子供達が自転車遊びをして乗り回る。
初夏の風景。
物みなのアウトラインの鮮やかさに
私は脅かされ、
私は悴んでいる。
小学校の上級生達が話しながら通り過ぎる。
日常の生活が
時間の流れのままに過ぎていく。
光線の悪戯に、
網窓を通してみるトタンの波面が
蛇腹のごとくくねる。
トタンは生命を持った生き物となり、
日光に身体を焼かれてねじれよじれた。
殺人光線を撒き散らし
絶対神が存在する。
夏、だ。
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