■わたしは誰だろう。/千波 一也
実は答を持っていたりします。
長年、わたしはわたしをこう呼んでおります。
「うたうたい」と。
このように名乗る御方は結構おいでですね。
それゆえ、珍しいことではないのですが、
現時点、そしておそらく長きにわたり、
わたしはわたしを「うたうたい」と呼ぶでしょう。
言葉をうたう。
詩という枠を借りて、
短歌という枠を借りて、
散文という枠を借りて、
言葉をうたうのです。
ここまで延々と読んでくださったあなたには、
いささか物足りない結論であるかも知れませんが、
こういう物事について、
たくさん考えて、考え過ぎて、
どうにも
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