彼岸無明で修羅火宅/板谷みきょう
 
傷口が見えてる 後ろめたさも隠せず  
裏切り煽られ つまずき蹴られ 
信じて縋って 胸を撫で下ろす  
捕われくじけ さまよう暮らしに

先の知れない 隠し切れる訳のない 
正義と過去と 真実と未来に
道を指し示す 袋小路の路地裏に 
怯えたままで 迷い憧れて陽は沈む 

身の毛もよだつ 震えに気が付き 
騙し騙され 追いつ追われつ
当てなく与えて そして拒まれ 
眠り忘れる  嘆きの宵に

奪い盗まれ 求めて泣いた  
うろつき歩き 探し捨てられ
見張られ掴まり 笑い笑われ 
空回る出会いも それは強がり

あの人の元へと 旅立つ人の 
やりたいことさえ できずに居るのに
すがり付くように 漆黒の闇の中 
なんてことなく 無表情の陽は昇る
   グループ"弾き語る歌(うた)の詩(うた)"
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