山を讃える歌/板谷みきょう
 
焦がれて眠る遠き山越え 虹の癒しを遥か夢見つ 草原の海
風さえ香るか花をほんのり 染める光に そよ風駈けて早春の草
続く旅路に梢縫う風 清き恵みを 煌めく川辺でさやかに想う 
峰の山並果てなくそびえ 残雪仰ぎ春待ち駆ける 馬よ羊よ 

朧にけぶるは遠き山並 雲より高いあの頂きの 紺青の空
霧の晴れ間の重ねられたし雲に紛れて白く輝き残りし雪よ
雪解の峰 問えば応える 狭き我をば受け容る如く努め励みつ
闇は失せ往き広い大地を 光の雲は行方知らせず永久に輝く

雲の間に間に憩いの峰の 今宵果てなき遥かな岳とみどりの風よ
凍てつく風に飛ばされ揺らぎ 朽ち果て雪に 厳しい山の憧れ碧く
旅に日は落ち見上げし闇夜 星降る大地旅の夜風の 飛ぶ鳥の様に
闇を灯せし夜空の星に 耐えて忍びつ満天のもと 人の佇む
   グループ"弾き語る歌(うた)の詩(うた)"
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