二十歳に書いた歌詞 /板谷みきょう
人の気持ちも思いやれない考え無しの人間が
生きていた時気まぐれに情けをかけた蜘蛛一匹
恩着せがましく地獄の底でいつ又降りて来るのかと
仰ぎ見て待つ蜘蛛の糸
あぁ可哀想なのは善人面した人間様よ
今度こそは極楽へなんてね
眼が見えなけりゃめくらでさ
耳が聞こえなきゃつんぼでさ
喋べれなければおしだってさ
足が悪けりゃびっこだってさ
人の心はゆりゆられ
人の心はゆりゆられ
誰もが気付かず鬼になる
俺もアンタも鬼になる
鬼さんあちら手の鳴る方へ
鬼さんそちら手の鳴る方へ
鬼さんこちら手の鳴る方へ
愛想笑いを浮かべながら地獄の底で
思い巡らす似非慈善家
[次のページ]
前 次 グループ"弾き語る歌(うた)の詩(うた)"
編 削 Point(3)