二十歳に書いた歌詞 /板谷みきょう
 
善家達極楽へ着いてから
下から追いて来た亡者共を蹴落とそうと
人の事など考えられない独り善がりの人間が
蜘蛛を助ける御為ごかしを馬鹿のひとつ覚えの様に
鼻に付く様なわざとらしさでいつでも蜘蛛を助けると
あっちでこっちでそっちでむこうで
あぁ可哀想なのは善人面した人間様よ
今度こそは極楽へなんてね

眼が見えなけりゃめくらでさ 
耳が聞こえなきゃつんぼでさ
喋べれなければおしだってさ 
足が悪けりゃびっこだってさ
人の心はゆりゆられ 
人の心はゆりゆられ
誰もが気付かず鬼になる 
俺もアンタも鬼になる
鬼さんあちら手の鳴る方へ 
鬼さんそちら手の鳴る方へ
鬼さん
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