二十歳に書いた歌詞 /板谷みきょう
さんこちら手の鳴る方へ
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『我祖先我故郷』(わがそせんわがふるさと)
うっそうとした原始林の中を
熊がのし歩き鹿が走りまわる
その地で冬のしばれにも耐えながら
切り拓き田畑を作った私の祖先
その開拓の精神は今も私の血の中に
山に泣き山に笑い海に泣き海に笑う
土に泣き土に笑い空に泣き空に笑う
いくたびも季節は巡る
柔らかな日差しの野原で
鳥がさえずり蝶が飛び交う
その地で何の言葉もないまま
土地奪いアイヌを追いやった私の祖先
その悲しき精神も今の私の血の中に
車の行き交う華やいだ街に
笑っている遊んでる子供達
この地で歴
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