二十一歳に書いた歌詞/板谷みきょう
 
  『鬼哭啾啾』(きこくしゅうしゅう)
こんな夜更けに誰だろう心の扉を叩くのは
あらん限りの力を込めて救いを求めて呼んでいる

土砂降り雨のその中で頼る当てなくたどり着き
今にも喉張り裂けんばかりに救いを求めて呼んでいる

覗き窓から伺い見れば今まで会った事もなく
それでも息も絶え絶えに救いを求めて呼んでいる

誰も耳を貸そうともせず自分の事に精一杯
扉の外で泣きながら声は小さくなって行くのに

扉を開けて小さな声で見知らぬ人とは知りながら
私で良けりゃ力貸します甘い言葉を掛けました

救いを求めた人は言う誰がアンタを呼ぶものか
一言つぶやき息絶えた抱えた私の腕
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