アトリエ/1486 106
18世紀のフランスに
アドニスという画家がいた。
貿易商の家に生まれた彼は
教育熱心な母親に育てらたため
学校での成績は優秀だった。
17歳の時に訪れた美術館で
向日葵の絵画を目にした彼は
その頃から絵を描くことに目覚め
独学で絵画技法を学んだ。
やがて印刷会社に就職したが
画家としての夢を諦めきれず
二年で勤めていた会社を辞めた。
その後細々と活動を続け
28の時に描いた作品
「セーヌ川」が高い評価を受けると
ロレーヌ郊外にアトリエを構え
優れた作品を数々生み出していった。
初期から中期にかけての作品は
写実的な作風と明るい色使いが特徴で
小麦畑で遊びまわる
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