きみ (連詩) (1/2)/アンテ
 
かえて
あなたがとつぜんわらいだした
おまえばかだなあ
ころがりおちたことばを
こころのなか
おしばなにする


  ころぶなら


ふたつのしゃりんが
おなじほうこうに
おなじはやさでまわらなければ
じてんしゃは
まえにすすまない
だからといって
みつめあって
こきゅうをあわせようとしたって
うまくいかないこともある
じめんをふみしめて
あてずっぽうでもいいから
せえので
ぺだるをふんでみよう
ころぶなら
はでにやろう


  あんがい


せっかく
きれいないろのふくをかったのに
あめもようだったので
いえでごろごろしてすごし
[次のページ]
戻る   Point(5)