きみ (連詩) (1/2)/アンテ
 
ごした
あなたはおおきながようしをひろげて
きみょうなふうけいをかいた
そらはすいかいろ
いえやくるまはみかんいろ
がいろじゅにいたっては
いちまつもようだった
えのなかにたってみると
あんがい
わたしのふくとぴったりだったので
おきにいりのいすをもってきて
おちゃをたのしんだ
ゆうがた
ようやくあめがやんだので
あなたとふたり
ふだんぎででかけた
くすんだまちをあるくあいだ
なんども
わらいがこみあげた
あなたは
みずたまりをとびこえられずに
みずしぶきをあげた



(2/2へ)



戻る   Point(5)