きみ (連詩) (1/2)/アンテ
かったことを
これっぽっちも
おもいだせなかった
つたえたくなるきもち
あなたのなまえは
くちずさんでみると
とてもよいひびきがする
ららる
こえにだして
はじめて
つたえたくなるきもちもある
ららる
こんなふうに
よびたかったんだ
ずっと
ららる
ことばにできないきもちが
なおうれしい
ねむれないよる
あなたの
やわらかいねがおを
なんどもなでながら
あさまですごす
あなたも
ねむれないときは
こんなふうに
わたしにたよってくれているだろうか
おたがい
ねがおでみつめあえたら
どんなにすてきだろう
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