羽化/
umineko
今日はとてもひどく雨が降っているので
透明人間について考えることにした
つまり
自分の器官を透明にすることは
どうやっても不可能なのだけれど
たとえば自分以外の時間をすべて
止めることが出来たるとしたら
僕は
立派な透明人間に
なれるのではなかろうか、と
僕はこのアイデアに満足して
次に実際の行動の
シュミレートを開始する
そんな時どうしても
君を想ってしまう
君のいる風景の
時間を止めたりしてしまうのだ
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