アーメン/soft_machine
れた蝶の不揃いな胴体に
触れた手首がじゅくじゅくしたって
長いこと掛けて盛りあがった肉瘤は誇らし気
火事になればきっと綺麗な夢が見れたのに
けーさつに母親があたま下げたあと平手打ちされる
あーめんは雨の歌がいくつもあるようなおそろしさ
そんな時ぼくは壁紙の神秘的な模様を見つけ
心を体と感情から切り離さなくてはならない
父と子と精霊の御名に於いて、アーメン
クリスチャンでもないくせに
アーメンがぼくを繰り返すのか
陳腐な慰めを
それでも溢れる野心で
弓矢や鉄砲弾や中性子の前に泣いている
波の遥かでゆれる木片に降りたっても
羽撃けないのでツバメすら癒さない
片手
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