風がにじむ/青色銀河団
 
その石は               (いまも)
波動になりひとをこえて      (化石の音が)
木々の梢をこえて          (あなたの)
遠くの、水蒸気をゆらす       (耳の奥で)
鉱石風(OreVestavindsbeltet)に    (ひびく)
なるのです           (風の(音化))

その風が           (闇という文字を)
その風が            (密かにほどく)
わたしたちの          (病みのほどき)
透明なてのひらを          (それらを)
焼き尽くしてしまっても         (校庭の)
わた
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