ツッコミキャラは耐えまくる。−仲仲治さんに/佐々宝砂
 
けることではない。しかし、作者の思惑通りに書かれているかだけが重視することでもない。作者の思惑がどこにあるかは無論重要なことだが、作者の思惑からぶっとんだ読みをすることも、批評の醍醐味のひとつだと考える。だがそんな読み方をすると作者は怒るかもしれない。つーか怒るよなあ、普通。つーか怒らせようとして書くことすらあるもんな。たとえばね、なんでもない恋愛詩から作者の女性差別感情を読み取ることも可能なわけ。そして私はわりとそういうことやりたがるわけ(今は止めてる)。まず、そういう意味で、私が批評すると格闘になりかねない。避けた方が無難だ。

で、もうひとつの意味での格闘。「新しい読み方」と「古い読み方
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