夢から考える「無意識の感情」/結城 森士
の上で寝ていた自分のほうが恐怖で酸欠状態になっていて、痺れから硬直状態に変わっていった。
1の夢で「考えてはいけないことを〜」と僕に囁いた人物に、2の夢で追いかけられたのだと思う。「考えてはいけないこと」とはつまり、「無意識によって支配されている感情全般」のことだと思う。つまり僕は、精神が「意識」することを拒む「無意識」の領域まで足を踏み入れてしまった。
夢は、本当は何も怖くなかったはずだった。僕の言葉で言えば、「無意識」が恐怖を形作ったのだ。夢の中での恐怖とは、僕が「勝手に恐怖を生みだしただけ」に過ぎなかった。本当はどこにも恐れる対象など無かった。麻痺・硬直とはつまり、実質的に何も無
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