呼吸/ねなぎ
気がして
慌てたて
息の仕方も忘れて咽る
染みる煙に
涙目になり
我慢して見るが
ふらつく
中心の回転から質点が移動し
行き場の無い熱量に蝕まれるように
その動作のみを
機械的に繰返す事は
言葉を必要としなかった
喉が絡み
浸るように
吐き出した呼気は
濁り
渦を巻き
目の前で拡散する
不安定な言葉が形も無く滞り
変化したまま醗酵していく
当然かのように変化される事は
他の感覚が無くなる事で
気がついた
末端から
冷たくなるように
細く間隔が
広がり泡立ち
意識が収束していく
気がする
消去する方法を模索して
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