耳鳴り/
わら
い
まばゆい照明のせいでもない
からまりあった
4つの人間の影でもない
思いかえせば
その「時」へ むかって
静かな加速をしていたのかもしれない
音は 聞こえなくなっていた
ことばは みつからなくなっていた
ずっと 宙を見上げていた
哀しみは 空を 翔ぶ・・・
夢をみた
羽が はえていた
でも、それ以外は 妙にリアルだった
夜、近くの町で、
一番、高さのありそうな
市営住宅のマンションをみ
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