短歌的抒情は現代詩の敵か?/umineko
ざけなさいっていうのは、別の意味での全体主義じゃないかな。
土砂降りの雨に濡れてしまっては正確な判断が出来ない、だから窓の内側からそれを眺めなさいっていうのは、それでは時代から孤立するだけだ。雨の真ん中でも流されない強さが狭義の「詩人」って気がするんだけど。この小野十三郎的精神が現在の「詩壇」の本流なんでしょうか。それはそれでどうかなあ、と。
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そのあと、いろいろネットで検索したら、イギリスの詩人で批評家のT・S・エリオットに行き着きました。小野はエリオットの「批評の機能」という考えをもとにして、この「短歌的抒情の否定」という命題を導きだしたらしいん
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