僕の初恋/愛心
 
だれながら家に帰ると
母さんから衝撃的なことをいわれた
「引っ越すよ!」

まっしろになった
とてもつらくなった

直に皆の耳にも
僕が引っ越すことが知れられた


時折凛は
僕の目の前で何かをいおうとした
凛を見ると離れるつらさで泣いてしまいそうで
すぐに目の前から逃げ出した




引っ越す日が来てしまった
見送りに来てくれた友達の中に
凛も混じっていた
僕は黙ってバスに乗り込むと
何も見ないように下を向いた

シャー バタン

バスが発車した
どれ位経っただろう
前の席で変な会話が聞こえた
「あの子なんのつもりかしら?」
「泣きそ
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