僕の初恋/愛心
 
きそうな顔しながら走ってるわ」
僕が窓の外を見ると泣きそうになった

凛だ

凛が一生懸命走っている
何かいおうとしている
僕は窓を開けるとゴメンといおうとした
でも出てきた言葉は
「あ、あい・らびゅー」
僕は真赤になった
でも彼女は嬉しそうに笑うと
いってくれた
「みー・とぅ」




我慢の限界だった
涙が溢れていく
でも嬉しくて嬉しくて
顔は笑っていた


僕は窓を閉めると
声を殺して泣いた







最初で最後の初恋だった


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