散文詩「パラダイス イン ミヤコ」/アハウ
 
変わりな
い。しかし子供とちょっと違うところがある。
「麻理、麻理!」
「遊歩道に行くよ。」
パートナーの存在、これは小学生ではあり得ない事。小学校の時に
こんな子がいたら良かったのにと思うようなマセた子供であったが・・・
「何言ってるの朝御飯は?」
台所で何か作っている音。あっいけない、また今が今。思ったらそ
の時だ・・・気を取り直してキッチンに、
「朝の運動でお腹すいたよ。」と言いつつチロッと見ると、彼女は
知らんふりして茶碗に御飯をよそっている。
「そうね。納豆作ってくれる?食べましょう。消化のこと考えてゆ
っくり食べてね。」
「わかった。」
キッチンのこの窓は開
[次のページ]
戻る   Point(2)