詩の彼岸性について/青色銀河団
 
何か、美とは何か、が定義されていない限り、この問いは意味をなさない。
美は相対的な概念か。相対的とは比較によって成立するという意味と、主体が異なればことなるという両方の意味を含んでいる。美は相対的なのか。
あるいは詩はどうか。詩は相対的な概念か。こちらのほうがより詩であるとか、誰かがこれは詩であるといえば詩なのか。

詩において美とは何なのか、という問いは、神は存在するか、に似た証明不可能な問いなのかもしれない。もし、そうだとするならば答えもまた信仰の表明である。
わたしは、美とは、彼岸からやってくるものだと思っている。彼岸とはあの世という意味で使っているのではなく、どちらというとプラト
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