最初で最後の握手。。。/Lily of the valley
ったのは、友達の担任でもあった、数学の先生。
あだ名は雅ちゃん。
あだ名と言うか、研究室でそう呼ばれていたのを、ボクが勝手に使っているだけだが。
友達と雅ちゃんの会話は、まるで恋人同士のようで、見ていて飽きなかった。
だが、いつまでも見ていても埒(らち)が明かないので、ボクはそばに居たバーラのところへ行き、来年もう一度受験しようと考えていることを告げた。
難しいのは分かっているが、どうしても生物がやりたいのだと言うと、反対するでもなく、ただ、『頑張れよ』と言ってくれた。
視線を友達のほうに戻すと、飽きもせずまだ話し込んでいる。
ボクは仕方なくロバ男先生のところに向かった。
仕
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)