最初で最後の握手。。。/Lily of the valley
んでしまうのだが、ボクはそれが妙に嬉しくて、楽しかった。
子どもの頃、親から怒られた記憶も、褒められた記憶もないボクにとっては、『お父さん』みたいな感じがした。
『お父さん』と呼ぶと怒られそうな年なのだが、一応2児の父でもあるわけだし、良いことにしよう。
ロバ男先生が逃げてからしばらくして、時計の針が1時を指した。
そろそろ来る頃だと、外に目をやったが、友達は一向に来る気配が無い。
結局、人を呼び出した友達に、ボクは20分も待たされた。
友達は別に慌てる素振りも見せず、のんびりと上がってきた。
そんな友達の姿に、ボクは深いため息をつきながら、職員室へと入っていった。
最初に向かった
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