最初で最後の握手。。。/Lily of the valley
きな過ちを、後悔した。
自分勝手なエゴで、先生を傷つけてしまったのに、先生は、それを咎めようともしなかった。
しばらくして、いっちゃんと一緒に職員室前まで戻り、最後に、『またいつでもおいで。』と頭を撫でてくれた。
『子どもじゃないんだから。』と照れながら手を払いのけても、やっぱり嬉しかった。
今時計は12時45分を指している。
友達との約束までもう少しだと思いながら、ボクは校庭に目をやった。
3年間我武者羅(がむしゃら)に生きてきたボクにとって、部活で汗を流している生徒、授業が終わり遊んでいる生徒は、とても新鮮なものだった。
ふとした気配を感じて振り返ると、そこにはロバ男先生が
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