書く動力12/Dr.Jaco
比喩以下
であるが)視界が例えば手に入るのではないか、といった、妄想がよぎる。よぎ
ったのは「境界」がよぎったのではないかという妄想が更に連なって、それは美
女の黒髪のサラサラだったりカーテンのひらひらだったりということなのだ。
恐らく私などより遥かに具体的に詩というものを芸術的に考え(=緻密に考え)、
実践している人や、私などよりずっと卑近なものとして考え(=日常的なものと
して考え)、しかも朗読しているような人からすれば、私の書くことは単なる苛
立ちの対象でしか無いであろう。この文章に漂うムードそのままに、私は中途半
端なのである。いやぁ、そんだけ言えただけでも立派りっぱ、
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