私的「詩とは何か」/青色銀河団
目に見えない何か象徴的な感じを受けるのです。
そして四連。この詩はこの四連のために存在するような気がします。それまでモノクロだったイメージが途端に総天然色になります。
この世界の夕暮れの
ふるえるような夕焼けのひびきがあるか
この新しい日本語。夕暮れの夕焼けのひびき、という二重表現。「世界の夕暮れ」、地球上すべてが同時に夕暮れを迎えることはないのですが、この世界観・この象徴的な表現のすばらしさ。でもやはり何を意味するかは直観的にはわかりにくい。しかもこのパノラマ的な映像が結びつく先は「ひびき」=音なのです。夕焼けのひびき=視覚の音、とは何か。やはり直観的にはわかりにくい。わか
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