ベットの上の人形/AKiHiCo
が
煌きを放ちながら我の美しさを競っていた
寒い季節の宙では星たちが一層美しく見える
もうすぐクリスマスだから街は電飾で彩られて
どこかに在るはずの境界線を越えてそれらが交じり合う
去年は確か一緒に僕の部屋でクリスマスケーキを食べたよね、
四、
キミが望むのなら僕はキミの願いを叶えてあげたい
僕がこの手でキミを終わらせてあげたい
キミの事を何も知らない者になど
その生命を吹き消す資格はない
機械の力だけで呼吸をして心臓を動かされている
自分の意思さえ感情さえ出せずに
ただ硬いベットで横たわる
僕はキミを解放してあげたいんだ、
五、
窓を全開にしたら冷たい風が
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