パトリオット/山崎 風雅
、もがき苦しんだ。
医者は私の病気を統合失調症と診断した。
しかし、悪いことばかりでもなかった。たくさんの仲間ができた。通うことになった診療所のデイケアで病気と闘う仲間と将棋や囲碁やギターや陶芸や詩に触れることができた。病気を患ってる患者は世間ではキチガイ扱いされていたが、博学な人や芸術性に富んだ人が多かった。
しばらく通ううちに、生命力もついてきた。しかし、またもや、はりきりすぎて、躁状態になり、家族や医者の言うことを聞かず、薬の服薬を止めて、仕事にいくようになって、デイケアにも行かなくなった。今から4年前のことだった。
お茶で有名な宇治でお茶摘みのバイトをしていた、ある
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