＊桜色の秋＊/知風
と同じように
あかねずみは先の事を思って困っていた
冬のための椎の実には全部赤子が入っていた
おかみさんと子供たちを食べさせていくには
楢の実十二個だけじゃあとても足りない
けれど、それで困ったわけじゃない
お金持ちのおじさんを頼もうと
すぐに思いついたから
あかねずみは、言い訳を考えて困っていた
とことこ出かけた森の真ん中の広場では
ねずみがたくさん集まっていて、しまったと思った
椎の実の赤子たちの世話にわたわたしてたら
今日が収穫のお祭の準備だと忘れていたのだ
けれど、それで困ったわけじゃない
みんなが集まっていたのは
お祭りの準備のためじ
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