罰/葉leaf
のやつめ、俺の肉体だけは消させはしないぞ。」
西野が外を歩いていると、500円玉が落ちていた。
「なんてことだ! 500円玉を見つけるなんて! きっとこれは、俺が学生時代窮地に陥っていた友人を見捨てたから罰が当たったに違いない。あの友人は実は硬貨で出来上がっていたのだ。いつも金属のにおいをさせていた。あいつの仲間が俺を待ち伏せしていたのだ。」
西野がコンビニに入ると、とてもきれいな女子大生の店員がいた。
「なんてことだ! こんなに美しい女性に出会うなんて! きっとこれは、俺が小学生の頃に女の子をいじめたから罰が当たったに違いない。そういえばあの子は山登りが好きで、いつしか山の意
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)