ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
 
する、とベルクソンは『時間と自由』で言っています。ベルクソンはフロイトの無意識の心理学を先取りするような形でもシュルレアリスムとつながっているわけです。

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こうして「詩人の活動」というものが「超自然」の神秘にまで深くわけ入るための一つの手段であるという考えが、ランボーの反逆からほとばしり出た一種の神秘主義によって、19世紀の終わりごろから次第に深まっていったのだ。そこでわれわれは、各種の思考の分野において、合理主義を窮地に追いこむようなさまざまな概念の転換に当面するわけである。世界を静的に表現することに代わって、すべてを動的に表す手段がとられるようになった。

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