ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
シュルレアリスムだという定義は明らかなまちがいで、ここで頭から消去しないといけない。むしろ、人間におとずれる客観的なものたち、つまりオブジェたちが生起し表現されるのがシュルレアリスムですから。いいかえれば、主観にもとづいて幻想を展開するのではなく、むしろ、客観が人間におとずれる瞬間をとらえるのが、シュルレアリスムの文学や芸術のありかただということになるでしょう。」
(巌谷 国士『シュルレアリスムとは何か』:ちくま学芸文庫)
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「私の意識全体を揺り動かすのではなく、その代わりにその意識の表面で言わば凝固した観念」は殻のように固まって「第一の自我を覆う第二の自我」を形成する
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