ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
 
     (ホラーティウス『詩論』[訳]松本 仁助、岡 道男:岩波文庫)


と詩における自由な表現の行きすぎを諫めています。
これに対して西脇順三郎は、「もしホラーチュウスが今日のシュールレアリスムの画家の作品をみたりシュールレアリストの詩論をよんだならばさぞ笑いがとまらなかったであろう」(西脇順三郎『詩学』:筑摩書房)と皮肉っています。西脇は、「シュルレアリスム文学論」のなかで、

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シュルレアリストの世界は、サンボリストの音の世界でもなく、また「意味の尖塔」でもない。単にイマジの世界である。またそのイマジはメタフオラでもなくアレゴリアでもない。シュルレアリストが、「タ
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