ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
なり変わることによって、偽りの絶対性から、真実で詩的な、新しい絶対性へと移行してゆく」のである。
(イヴ・デュプレシス『シュールレアリスム』[訳]稲田三吉:文庫クセジュ)
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古代ローマの詩人ホラーティウス(65-8 B.C.)は『詩論』の冒頭で、
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もし画家が、人間の頭に馬の頸をつないで色とりどりの羽を身にまとわせたいと思い、あちこちから手足と胴を集めてきたなら――こうして上のほうは美しい女であったものが、下のほうは怖ろしくみにくい魚になってしまうなら――招待されてその絵を見たとき、あなたがたは笑いを抑えることができるだろうか。
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