ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
どおりのモノ=オブジェとして、ただ偶然だけによって漂流しはじめるほかはなかったからだ。
そのことをパロディ的に戯画化したのが、新聞記事を切り刻んで、でたらめに組み合わせて詩をつくる「ダダの作詩法」(ツァラ)だった」
「……ダダによる意味との切断は、主体からの距離によって言葉やモノの意味が定められるという知の遠近法を根底から揺るがせてしまった。その結果、世界という見慣れた場所は確実な準拠枠を失って、不確実で偶然的な、見知らぬ場所へと変貌することになる。」
(塚原史『ダダ・シュルレアリスムの時代』:ちくま学芸文庫)
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ロートレアモン(1846-1870)の
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