ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
 
は、比喩をつくる才能をもつことである。これだけは、他人から学ぶことができないものであり、生来の能力を示すしるしにほかならない。なぜなら、すぐれた比喩をつくることは、類似を見てとることであるから。
            (アリストテレース『詩学』[訳]松本 仁助、岡 道男:岩波文庫)


ヒュームとともに現代詩は始まった、と言われるのは彼のイメージの詩学が、それまでの詩学における比喩的イメージとは一線を画する、二十世紀的なイメージの先がけでもあったからだと思います。


では、二十世紀とは詩にとってどういう時代だったのでしょうか?

塚原史は「二十世紀的なものとは何か?」という
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